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  マイコプラズマ感染症    喘息・COPDとマイコプラズマ感染症    
           
    喘息とマイコプラズマ感染 

肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae )は、急性肺炎の主要な病原細菌である以外に、喘息慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪に関連する慢性感染が指摘されている。

気管支喘息(Bronchial Asthma)とは、アレルギー反応や細菌ウイルス感染などが発端となった気管支の炎症が慢性化することで気道過敏性の亢進、可逆性の気道狭窄をおこし、発作的な喘鳴、咳などの症状をきたす呼吸器疾患。

アトピー型の喘息患者が発作を引き起こすのはI型アレルギーにより、その誘因は細菌ウイルス感染、過労、ハウスダスト(埃・ダニ・花粉・カビなど)・食物・薬物などのアレルゲン、運動、タバコ、アルコール、気圧変化などさまざまです。

従来から、急性肺炎の病原診断の際、血清抗体の上昇は、特異性が高く、M. pneumoniae 診断に頻用されてきた。最近のアジアの多施設調査による報告でも、1,374人のペア血清の得られた市中肺炎において、M. pneumoniae は12%の肺炎に関与したとの数値が示されている。

一方、M. pneumoniae による慢性感染症や不顕性感染症の実態は、その診断法を含め、いまだ不明な点が多い。M. pneumoniae は気道上皮細胞における表層感染症を起こすと考えられているが、喘息やCOPDの患者においては、慢性感染を起こす病原細菌として、細胞内寄生体の肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae )と合わせ論じられることが多い。

すでに診断法として確立したM. pneumoniae やC. pneumoniae のPCR法であるが、気道検体でM. pneumoniae 、C. pneumoniae 抗原が陽性と判定されても、活動的な病原因子が存在しているのか、断片にすぎないのかは不明であり、特に、気道生検の材料を用いた成績では、PCR法による判定と、培養法、血清抗体の検査法との相関がみられない現状がある。

喘息患者では、非喘息患者と比べて、M. pneumoniae 、C. pneumoniae 感染症の頻度が高く、感染のある患児では、その後の喘鳴の頻度が高くなると報告されている。

マイコプラズマと喘息の関連や、抗菌剤治療の有効性についての報告



細気管支炎・COPD・間質性肺炎・肺線維症とマイコプラズマ感染

間質性肺炎(かんしつせいはいえん、interstitial pneumonia (IP))は肺の間質組織を主座とした炎症を来す疾患の総称。治療の困難な難病である。

進行して炎症組織が線維化したものは肺線維症(はいせんいしょう)と呼ばれる。間質性肺炎のうち特発性間質性肺炎は日本の特定疾患。関節リウマチ、全身性強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎、MCTDなど線維化を来す膠原病の一症候としても間質性肺炎が出現する頻度が高い。間質性肺炎が起こる原因は多種多様ですが、代表的なものとして、マイコプラズマやウイルスによる感染、膠原病の合併症、放射腺治療の副作用、カビや石綿などの影響、 薬剤の副作用などがあげられます。

マイコプラズマ性間質性肺炎 膠原病性間質性肺炎


   
         
           



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